「ぎっくり腰」どうしたら避けられる?
今日は、私が考える「ぎっくり腰」についてです。
なってしまうと生活に大きな支障がでるぎっくり腰。
できるものなら避けたいですよね。
くり返しなりやすい人とならない人。
違いはどこにあるのでしょう。
動作のコツとかではなく、そもそもなりやすいカラダの状態についてのお話です。
ぎっくり腰はなるべくしてなる!?
ぎっくり腰になりやすい人となりにくい人では、普段からカラダの状態に違いがあると考えています。
その違いとは、腰に “しこりのように硬く固まった筋肉” が「ある」か「ない」かです。
とくに問題なく生活できていても、「ある人」と「ない人」がいるのです。
最初から同じ条件ではないのです!
無理な体勢で遠くの物を取ろうとしたとき、「ある人」は筋肉が伸びずに筋繊維を傷つけ、「ない人」は難を逃れる。
「ある人」は、生活の全ての動作で負担が掛かり続けているので、ちょっとしたことでぎっくり腰になりやすいのです。
ですから、普段から “しこりのように硬く固まった筋肉” が「ない人」になることが大切です。
「ない人」になるために私が考える重要事項は “神経の流れ” です!
(カラダの使い方とか、ストレッチしろとか単純な話ではないんです)
神経の流れは無意識に弱まっている!
各筋肉に繋がっている神経ですが、常に順調に流れているのが当たり前と思っていませんか?
無意識に神経の流れが悪くなっていることは誰にでも起こりうることなんです!
この神経の流れが阻害される程度が強くなると、下半身が重くなったり、痛みがでたり、シビレが出たりします。
整形外科に行くと、坐骨神経痛とか狭窄症とか言われたりします。
皆さんはそこで初めて「神経に障害があるのか!」となります。
しかし、症状が出る前のカラダの状態はどうだったのでしょう?
何かのきっかけで、突然、神経の症状が出ることもありますが、大抵は、症状が出ない程度に神経の流れが阻害され続けていたと考えられるのです。しかも長期間。
そしてこの、無意識に神経の流れが悪い状態が長期間続いた時にできてしまうのが “しこりのような硬く固まった筋肉” なんです!
筋肉が常に緊張して血流が悪い状態が続き、老廃物が溜って、いつの間にか「ある人」になっているのです。
ですから、「ない人」になるために、“神経の流れ” を正さなければならないのです!
つまるところ問題は背骨の歪み!
ここまで、ぎっくり腰を避けるためには、
・“しこりのような硬く固まった筋肉” を緩めて「ない人」になること。
・それには、原因である “神経の流れ” を正さなければならない。
という話をしました。
では、どうすれば “神経の流れ” を正せるのかというと、背骨の歪みを正すことなんです!
“神経の流れ” を邪魔しているのは、生活上の悪習慣や仕事での無理な姿勢などでできてしまった背骨の歪みなんです。
神経の大部分は背骨の中を通り、背骨の節目から出て目的の筋肉へ向かっています。
ですから、背骨の節目がつぶれてしまったり、スライドしてしまうと神経伝達が阻害されてしまうのです(この図は脚の筋肉へ行く神経の例ですが、腰周りの筋肉へ行く神経も同じように邪魔されています)。
● 座り方の悪習慣や仕事での無理な姿勢などで背骨に歪みができる
↓
● 神経の流れが長期間邪魔される
↓
● 腰周りの筋肉がしこりのように硬く固まる
↓
● ぎっくり腰になりやすいカラダの状態になる
という訳です。
ですから、背骨に歪みが長期間ある人=ぎっくり腰になりやすい人 と私は考えています。
(歪みは骨の動きも制限するので、物理的にも筋肉に負担がかかり、ぎっくり腰の危険度が増してしまいます)
ぎっくり腰を避けるためには、普段から、背骨の歪みをなくして “しこりのような硬く固まった筋肉” が「ない人」でいることが大切だと考えます。
歪み直しで「ない人」に!
ただ残念ながら、ご自分で背骨の歪みを直すことは難しいでしょう。
どの骨が歪んでいるかを特定するだけでも困難ですよね。
体操やストレッチなどを試みても、膨大な時間がかかるか、直らないか、だと思われます。
座り方のクセなど、何年、何十年もかけて歪んでしまった背骨は、直接的に施術を施さなければ元に戻すことは難しいのです。
ただ筋肉を揉みほぐすのではなく、歪み直しを重視しているところを試されるのが効率的にもいいと思います。
ちなみに筋肉は、歪みがなくなり、神経が正常に戻って初めて真に弛緩します。
“先ず歪み直しをする” ことが腰痛改善の標準になることを願っています。
普段から歪みのないカラダを維持して、ぎっくり腰と無縁な生活を送りましょう!
解りにくい長文をここまで読んで頂いた方に感謝申し上げます。
体の不調でお困りの方に、少しでも参考になれば幸いです。
(内容は、日々の臨床から導き出した私の私見です。ご参考に。)
(当院は、女性でも驚くほど極めてソフトに背骨の歪みを正し、腰痛や首肩の不調を改善する整体院です。ご興味のある方は、リンクからHPをご参照下さい)
慢性的な腕のだるさ、痛み
今日は、慢性的な腕のだるさ、痛みについてのお話です。
腕も神経の流れと硬結が問題です!
初めは腰痛や肩こりで来院された方が、「実は腕も痛いんですよね~」とか「肘から下がだるいんですよ」など、腕の不調を訴えられることがよくあります。
介護の仕事や塗装業、飲食店でお皿を運んだり洗ったりなど日常的に手を使っている方々に多いようです。
また最近は、ゲームなどでスマホを長く持ち続けている方も要注意ですね!
共通しているのは硬結の存在
不調を訴える方々の腕を見ると、必ずと言っていいほど “しこりのようなかたまり” があります。
手を酷使するために負担が大きく、回復が間に合わずに老廃物が蓄積されてしまうものと思われます。
血行が悪くなり、痛みやだるさの原因になってしまいます。
硬結の前に、やはり神経の流れの悪さが…
普通は改善の為に一生懸命揉んだりしますが、この硬結はなかなか緩みません。
長い時間をかけてしこりのように固まった筋肉を緩めるには、上手く繊維に入り込んだ老廃物を流す必要があるのです。
力を入れてギューギュー揉めばいいというものではありません。
また、硬結ができてしまう背景には、やはり神経の流れの悪さが存在すると考えています。
腕に行く神経は、下部の首の骨から上部の背骨辺りの隙間から出ています。
この辺が歪んでしまうと、神経の流れが邪魔されてしまうのです。
姿勢が悪くなって歪みが多そうな場所ですよね。
神経の流れが悪くなると、無意識に筋肉が緊張して血行が悪くなり、負担を十分に回復できないと考えます。
同年代で同じ仕事をしていても、腕に不調がない方もいらっしゃいますよね。
不調の有る無しは、歪みの有る無しが大きいと考えています。
改善には順番が大切
ですから、腕の硬結を緩める前に、先ず神経から改善する必要があります。
首の骨の下部から背骨の上部の歪みを正して神経の流れを回復させ、筋肉が無意識に緊張している分を無くしておくのです。
そうすれば、最初から腕を緩めるよりも、効率よく腕の硬結を緩められるのです。
というか、神経を正しておかないと緩まないと思います。
硬結を緩めるにはコツがいる
何度も言ってしまいますが、神経の流れが整ったからといって、この硬結はなかなか緩みません。
このしこりのようなかたまりを全体的に大きく揉んでもあまり変化はないと思います。
筋肉の繊維の中に入り込んだ老廃物を排除するためには、力尽くではなく、繊維をパラパラとバラすような施術が必要です。
このことは腕に限らず、肩であっても腰であっても同じです。
当院では全く力を使わず、何をしているのか分からないような方法で硬結を緩めています。
改善には痛みや力が必要だと思っている方が多いので、いぶかしく思う方も多いですが、結果的に症状が改善すると不思議がられたり驚かれたりします。
ただ揉む、力任せ、ではなく理論的な改善方法が大切です。
不調でお困りの方に、少しでも参考になれば幸いです。
肩こり・首こりも歪み直しから!
毎日の施術経験から、私が考える肩こり・首こりについてお話ししたいと思います。
辛い思いをされている方々の参考になれば!
問題は筋肉だけではないんです!
「いや~お客さんコってますね~、モミモミ、モミモミ…」
これが普通の肩こり解消法のように思いますよね。
お客さんもこれをやられないと満足しないような傾向があります。
力加減が自分に合っていれば「上手い、絶妙」とか、合わなければ「下手だ」とか…
でも、私はこのような施術はしていません。
肩こりを “改善する” という意味においては、あまり意味が無いと考えているからです。
(勿論、“気持ちよさ、ストレス解消、リラックス、満足感” などの要素をお求めの方にはとても有意義なものだと思います。)
習慣的に長くとっている姿勢が問題
同じ肩こりでも、首の付け根が辛い、左側が辛い、肩甲骨の内側が辛い、首の右横が辛いなど人それぞれ。 何が違うのでしょう?
それは、習慣的に長くとっている姿勢が違うからだと考えます。
デスクワークで脚を前に投げ出し、首から急角度で下を向いていれば、首や付け根に大きな負担がかかるでしょう。
パソコンを入れた重いカバンを、常に右に掛けていれば、右肩の筋肉が縮むでしょう。
姿勢によって負担がかかり続けている部位が違い、問題は、期間が長くなるにつれて、骨に出っ張りや傾きの歪みができてしまうことなんです。
辛い慢性の影に骨の歪みが…
慢性的に辛い思いをされている方には、必ずと言っていいほど歪みが存在していると思います。
(逆に歪みが無ければ、一晩寝れば回復するなど慢性的に辛い思いをすることはないと思われます。)
常に下を向いていれば、首の付け根の骨が後方に出っ張ったり、頭をどちらかに傾けていれば骨も傾いてしまいます。
首や背骨の上部の骨が歪んでしまうと、骨の隙間を通っている神経の流れが邪魔されて、周りの筋肉への神経伝達が悪くなってしまいます。
すると筋肉は勝手に収縮して硬くなってしまいます。
歪みがなくなって神経の流れが回復するまで、硬いままなのです!
この状態が長く続くと、さらに悪いことがおこります。
筋肉にできてしまう硬結が厄介です
それは、硬結ができてしまうということです。
長い間硬いままの筋肉に老廃物などが溜ってしまい、しこりのようなかたまりができてしまいます(思い当たる方いらっしゃいますよね!)。ただ運動して筋肉が硬くなるのとは質が違うかたまりです。
血流が悪くなり、痛みやシビレの元にもなってしまいます。
寝てしばらくすると痛い、朝痛いなど、体が活動していない血流が悪い時に痛みがでたりします。
さらにやっかいなことに、この硬結は解消しにくいです。
ただ揉んでもなくなりません。力強く揉めばなくなるというものでもありません。
先ずは歪みを正して神経を!
ですから、少なくとも最初に歪みを正して神経の流れを回復しなければなりません。
すると、勝手に硬くなった分の筋肉が自然に弛緩します。
その上で、残った筋肉の硬結を解消する必要があります(順番が大切です!)。
この残った硬結もストレッチなどでは痛めてしまう可能性があります。
運動で硬くなっているのとは質が違い、しこりのようなかたまりです。
伸びないものを無理矢理伸ばせば、筋肉の繊維が傷ついてしまいます。
(これがぎっくり腰の原因にもなると考えています)
上手く繊維の中の老廃物をやさしく流す必要があります。
ですから、神経で硬くさせられている筋肉をいきなり強い力でゴシゴシ揉むことは、最初から緩まない筋肉をわざわざ傷つけているようなものだと思うのです。
リラクゼーション要素ではなく、辛い慢性の肩・首こりの改善をお求めであれば、
「いや~お客さんコってますね~、モミモミ、モミモミ…」
ではなく、首や背骨の歪み直しを重視しているところをお試しになってはいかがでしょうか。
結局いつも歪み重視になってしまいますが、ご参考頂ければ幸いです!
(当院にご興味のある方は、リンクからHPをご参照下さい。)
腰痛の歪みって具体的にどんなの?(3)
今日は、当院に腰痛で来院される方に多い、背骨の歪み方の第三弾です。
“歪み、歪み”と言ってもどんなものかイメージできないですよね。
特徴的な歪み パターン3
程度は様々ですが、本当にこんな歪みの方がたくさんいるんです!
痛みが無くても、今、こうなっているかも !(実際かなり多いんです)
派手に曲がっているように見えますが、実は、下部のパーツが一つ、二つ傾くとこうなります。
上体を、バランスをとって中心に戻すので弯曲した形になっています。
(上体を倒したまま生活できないですよね)
ですので、経年の程度によりますが、問題の下部腰椎が整えば、上まで真っ直ぐになることが多いです(圧迫骨折や変性の場合を除く)。
図は右カーブですが、左カーブもあります。
なぜこうなるの?
原因はやはり座る時のクセにあることが多いと思います。
いつも同じ側の脚を組む、いつも同じ側の腕を肘掛けに乗せる、長時間の運転など常にどちらかのお尻に体重をかけて、上体や骨盤を傾けて座っているのが問題だと考えます。
女性が両足をどちらかにまとめて床に座る“女座り”もよくないです。
いつも同じ側の脚に体重をかけて立つクセも問題です。
どこが痛くなるの?
人によって痛みが出るところはいろいろですが、下部腰椎の傾きは、神経の流れが悪くなり、坐骨神経痛の症状が出やすいと思われます。
・お尻の下の方が痛い
・ももの裏側が痛い
・スネの外側が痛い
・足の指や裏が痛い
・傾いている部分の張りや痛み
など
日常での注意点
立っている時と違い、座り姿勢では、上体の体重がもろに腰にかかっています。
このとき片寄った座り方をしていると、負担が大きく、歪みやすいのです。
上体や骨盤を、横に傾けて座らないようにしましょう。
床に横になる時も、いつも同じ側だけ下にしないようにしましょう。
CMで身体の向きを入れ替えるなど、左右対称を心掛けましょう。
(脚組も、肘掛けも!)
人は右利きや左利きなど、常に左右対称に生活することはできないので、仕方がない面もあると思います。
ですから、なるべく片寄った姿勢はしないという意識を持っていることが大切であると考えます。
筋肉ではなく、歪み直しを!
すでに症状のある方は、何年もかけて歪み部分が硬くなっています。
自分で体操やストレッチを試みても、膨大な時間がかかってしまうと思われます。
ただ筋肉を揉みほぐすのではなく、歪み直しを重視しているところをお試しになってはいかがでしょうか。
詳しい理由は下記の記事をご参考下さい。
腰の不調でお困りの皆様へ、参考になれば幸いです!
腰痛の歪みって具体的にどんなの?(2)
今日も、当院に腰痛で来院される方に多い、背骨の歪み方をご紹介します。
“歪み、歪み”と言ってもどんなものかイメージできないですよね。
特徴的な歪み パターン2
このように、骨盤から丸くなり、腰椎の下部が合わせて出っ張っているのですが、上部は、下部の丸まりを補うように急に反りが強いパターンです。
少し出っ尻ぎみで、女性に多いように思います。
こちらが正しい並び方です。
全体で緩やかな前カーブが、負担が少なく理想です。
なぜこうなるの?
女性は元々、上記の“理想的な背骨の並び”、若しくはそれよりも少し反りぎみの方が多いのですが、下記の悪い座り方などの習慣で、骨盤と下部腰椎を歪めてしまったのではないかと考えています。(男性は上部の反りもない方が多いので)
この悪い座り方については、こちらを参照して下さい。
座面が低く、柔らかいソファは自然に腰が丸まる姿勢になってしまいます。
他にもデスクワークや作業での長時間、継続的な骨盤を寝かせた姿勢などに問題があると思われます。
どこが痛くなるの?
人によって痛みが出るところはいろいろですが、下部腰椎の出っ張りは、坐骨神経痛の症状が多く、臀部から脚の後面の不調が多いようです。
・お尻の下の方が痛い
・ももの裏側が痛い
・スネの外側が痛い
・足の指や裏が痛い
・反っている部分の張りや痛み
など
日常での注意点
立っている時と違い、座り姿勢では、上体の体重がもろに腰にかかっています。
このとき片寄った座り方をしていると、負担が大きく、歪みやすいのです。
骨盤を立てるように座りましょう。尾てい骨がある、骨盤の中心の骨(仙骨)を寝かせないように、垂直に立てるイメージで座るクセをつけましょう!
デスクワークや作業では、長時間、同じ姿勢をとり続けないようにしましょう。
マメに立ち上がったり、逆の姿勢をとったりすることが大切です。
上体を丸めないように、椅子の高さを変えることも有効です。
筋肉ではなく、歪み直しを!
すでに症状のある方は、何年もかけて歪み部分が硬くなっています。
自分で体操やストレッチを試みても、膨大な時間がかかってしまうと思われます。
ただ筋肉を揉みほぐすのではなく、歪み直しを重視しているところをお試しになってはいかがでしょうか。
詳しい理由は下記の記事をご参考下さい。
腰の不調でお困りの皆様へ、参考になれば幸いです!
腰痛の歪みって具体的にどんなの?(1)
特徴的な歪み パターン1
このように、腰の上部が出っ張っているパターンです。
なぜこうなるの?
(あぐらで腰を反ろうとするのは難しいですよね)
因みに、女性が両方の脚を片側にまとめて座る“女座り”も良くありません。更に“傾きの歪み”が加わってしまいます。
他にも、デスクワークや作業での継続的な前屈み姿勢などいろいろありますが、問題は、腰を丸めた姿勢を長時間とり続けるということです。
それを何年、何十年と続けているうちに背骨が出っ張ってしまうんです。
どこが痛くなるの?
・お尻の辺りが痛い
・前側の股関節辺りが痛い
・前側のももが痛い
・膝が痛い
日常での注意点
このとき片寄った座り方をしていると、負担が大きく、歪みやすいのです。
筋肉ではなく、歪み直しを!
自分で体操やストレッチなどを試みても、膨大な時間がかかってしまうと思われます。
腰痛も肩こりも、先ずは神経!(その2)
今日は、私が行っている整体法の基本的な考え方の続きをお伝えします。
(内容は、経験から得た事実を基にしていますが、研究で証明されたわけではありませんので、私見としてご参考下さい)
前回は、
最初から筋肉を緩めるのではなく、先ず初めに筋肉を硬くしている神経の流れの悪さを解消することが大切だ。 という話をしました。
今回は、
なぜ神経の流れが悪くなるのか?
というお話からです。
それはやはり、背骨の歪みに原因があると考えています。
こう書くと、「なんだ骨の矯正か、ヤダヤダ」って声が聞こえてきそうですが、改善のためには避けては通れない大切な問題なのでどうかお付き合いを!
(今は勢いや力を加えず、ソフトな方法がありますのでご安心を!)
神経は背骨の中を通っている
肩や腕に行く神経も、腰や脚に行く神経も背骨の中を通っていて、近くの節目から出てきて目的の筋肉と繋がっているんです(肩は一部違うものもありますが)。
ですから、その背骨の節目が歪んでしまうと、神経の流れが邪魔されて、繋がっている筋肉のパフォーマンスが低下してしまいます(勝手に緊張したり、力が入りにくかったり)。
なので背骨の歪みを正さないと、神経の流れが改善されず、筋肉の緊張が緩まないので、腰痛や首肩の不調は元から改善されないということになるのです!
いくら緊張した筋肉(例えば図でいうと後ろの太ももなど)をゴシゴシ揉んでも、神経の出口(背骨の節目)の歪みが正されない限り、その筋肉は再び緊張することを繰り返してしまうのです。
では、
どうすれば歪みを改善できるのか?
長年の座り方の癖や、仕事のやむを得ない悪い姿勢のせいでできてしまった背骨の歪みは、正直、自分で簡単に正せるものではありません。
だいたい、どの骨が歪んでいるのかも分からないですよね。
よく、
・姿勢を良く とか、
・壁にくっついて動け とか、
・腰痛体操 とか、
・ストレッチ とか、
・器具を使う とか、
いろいろありますが、それぞれ膨大な知識と研究の上に作り上げられた素晴らしい方法だと思います。否定するものではありません。
実際、私も取り入れて参考にしています。
ですが、骨の歪みを整えた後に! です。
整えた歪みが戻りにくくなるように活用しています。
背骨の歪みはムシされている?
ここからは、未熟な知識と経験しかない私の私見なのですが、これらは全て、“最初に骨に問題がある” ということは考慮されていないと思うのです。
筋肉のバランスを整えて、姿勢が良くなれば改善する。そのうち骨も戻るだろう…的な。
“神経が筋肉を硬くしている” という視点が無いか、骨に歪みなど無い人を対象にしているように思えるのです。
考慮されているとしても、大きく体全体を動かすことで、何年も経っている、硬結して動かない小さな骨の出っ張りがなくなるまでには、相当な回数と時間がかかると思うのです。二階から…的な。
たとえ大きな筋肉が整って姿勢が良くなったとしても、小さな部分的な歪みが残っていれば、神経の流れは改善されておらず、痛みやシビレが解消されているか分かりません。
そんな効率の悪いことをせず、直接、骨を整えればいいのでは? と思いませんか?
壁に背中をくっつけようとしても、出っ張った骨がつっかえ棒のようになって、物理的に背中を反れないのです。
なので最初からそのつっかえ棒を整えれば、程度によっては、一度の施術で背中が壁につくんですから!
100回体操しなくても。
でも、分かります。
骨の矯正はコワイ。ボキボキしなきゃいけない。ってことですよね。
骨の矯正は、かつて罰ゲームのように扱われ、タブー視されるようになってしまいました。人々にかなりの恐怖心を植え付けてしまった…。
ですから、最初から選択肢にないものとして、上記のような体操やストレッチ的なものが改善療法の中心になるのでしょう。
しかし、神経の流れを改善するためにも、姿勢を効率よく整えるためにも、先ず背骨の歪みを整えることがとても有効で、皆様の恐怖心がなくなれば、本来は改善療法の中心になってもいいと思うのです。
怖くない、ソフトな歪み直しがあります!
そこで当院では(スミマセンちょっと宣伝)、力や勢いではなく、痛みもボキボキもない方法で背骨の歪みを整える方法を開発し、実践しています。
体感としては、ただ軽く押圧されているだけで、何をしているのか分からないほどのソフトな施術ですが、それでも、ここまで書いてきたような理論が詰まった施術です。
逆に、強いマッサージやボキボキされる満足感をお求めの方はお断りしているくらいです。(そういう方は、刺激が強い施術ほど不調が改善されると勘違いされているようです)
背骨の歪みを極めてソフトに整えることで神経の流れを良くし、効率よく筋肉を緩め、姿勢も良くする。その結果、腰や首肩の不調が元から改善する。 というのが私の行っている整体法の考え方です。
勿論、これが最善というわけではありません。様々な療法があり、それぞれに考え方があると思います。
王道のカイロだって、本来は痛みも無く、何ヵ所もボキボキいうものではないんです。
なるべく身体に負担をかけないように施術しているのが普通なんですよ。
解りにくい長文をここまで読んで頂いた方に感謝申し上げます。
体の不調でお困りの方に、少しでも参考になれば幸いです。
注意)圧迫骨折や変性のある場合は、歪みの改善自体は難しいと思われます。
痛みやシビレの緩和具合もやってみないと分からないというのが正直なところです。
楽になった方もいらっしゃいますし、戻ってしまう方もおられます。
腰痛も肩こりも、先ずは神経!(その1)
今日は、私が行っている整体法の基本的な考え方をお伝えします。
(内容は、これまでの経験から得た事実を基にした私見です、ご参考に。)
先ずは神経、筋肉は後から!
それは、
「腰痛や首肩の不調を元から改善するためには、阻害されている神経の流れを正常に戻すことがとても重要である」 ということです!
皆さん! 自分では気付かないうちに神経の流れが悪くなっているんですっ!
神経が勝手に筋肉を硬くしている
神経の流れが邪魔されると、自分で力を入れているつもりはないのに、無意識に、勝手に筋肉が緊張してしまいます。
その無意識に、勝手に緊張させられた筋肉が、痛みやしびれを引き起こしたり、やがては筋肉にしこりのような塊をつくってしまい、様々な症状の原因になると考えています。
自分では気付かずに、硬い筋肉のまま日々を過ごしているうちに、痛みやしびれに襲われるというわけです。
病名が付くような、神経が原因の疾患(坐骨神経痛、ヘルニア、狭窄症など)だと言われないと、「自分の腰痛は、神経は関係ない」と思ってしまいますが違うんです。
私は毎日、神経の流れを改善すると、硬くなっていた肩やお尻や太ももの筋肉が、触ってもいないのに勝手に弛緩するのをみています(というか改善のバロメーターにしています)。
普通の腰痛でも、肩こりでも、神経が問題になっていることがほとんどなんです。
ですから、筋肉が硬いからといって、最初から筋肉を揉みほぐすのではなく、先ず初めに神経の流れを改善して筋肉を弛緩させてから、残った筋肉の硬結を緩める必要がある ということなんです!
では、どうして神経の流れは邪魔されてしまうのでしょう?
この続きは次回に書かせていただきます。
こんな状況下なので、座り方の話を
こんにちはUGMです。
このような“ステイホーム”の時節柄、座っている時間が長くなりますよね。
そこで、座り方のお話です。
腰痛の原因はほぼ座り方!
当院に腰痛で来られるお客様の、ほぼ100%近くの方がやっている座り方をご紹介します。
これです。
ごく普通に誰でもやっている座り方ですよね。でも私は、この座り方こそ腰痛の原因ぐらいに思っています。
では、何故ダメなのか?
大事なのは骨盤の角度!
マズいのは、“骨盤が寝ている” ということなんです!
尾てい骨がある骨盤の中心の骨が寝てしまい、その上に乗っかっている背骨ごと丸くなってしまうからです。
バランスをとって首も前に出てしまい、首肩の不調の原因にもなってしまいます。
(因みに、柔らかく座面が低いソファでは、自然にダメ姿勢になってしまいます)
骨盤は寝ているのとは逆に、少し前に傾き、その流れで背骨の腰の部分も軽く前にカーブしているのが理想なんです。 真逆ですよねっ!
このダメな座り方を何年、何十年としているうちに、立ち上がっても骨盤が下がり、背骨の腰の部分が後ろカーブになってしまうんです。
中にはかなり出っ張った部分ができて曲がったり、それで神経の流れが邪魔されたり、周りの筋肉がコチコチに固まったり… などなどいろんな種類の腰痛を引き起こしてしまうのです。
(具体的な歪み方の記事は、こちらをご参考下さい。)
ですから、
この座り方に慣れて欲しいのです。
腰を背もたれにピッタリつけて、尾てい骨がある骨盤の中心の骨を立てて頂きたい!
(背骨の腰の部分は、無理に力を入れて反ることはないです。いきなりは辛いですからね。少しづつ。)
なんか優等生みたいで堅苦しく見えますが、この方が全然長く座っていられます。
(重心がね!)
ダメな座り方では、映画一本辛いですよね!
将来の生活がかかっている!
特に若い方たちには、今のうちから無意識にこの座り方ができるほど慣れて欲しいです。
骨盤が寝てはダメなことに敏感になって欲しいのです。
(骨盤の角度は姿勢全体にも多大な影響があるんです!)
私は毎日、何年も、このダメな座り方の歪みで辛い思いをしている方をみています。
ご年配になるほど歪みを正すのが難しく、時間も要し、変性もでてきてしまいます。
腰痛持ちとして人生を送るかどうかが、この座り方にかかっているっ!
と、大袈裟ではなく思うのです。
なんか説教くさくなってしまいましたが、この座っている時間が長くなる折り、ご参考になれば幸いです!